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年の暮れ

年賀状を印刷する。
毎年毎年、印刷にしようと思いながら、
「筆自慢」を買って説明書を読みこなし、住所を打ち、
プリンターを使いこなし、インクを書いたしという仕事量を考えると、
手書きの方が早いと、年の瀬ギリギリで急遽方向転換し、
大晦日はそれに明け暮れるということを繰り返してきたのである。

今年はやってみる。
当たり前のことながらプリンターが断然早い。
本屋で「グズ克服法」というような本を見つけると必ず立ち読みするのだが
(家にそれに類する本は既に何冊もある)
その本の中の、「自分には無理だ、とグズはつまらない口先だけの言い訳をする」
という項目を実感。
機械オンチと逃げ回り結果大回りしているグズ度を、少し下げる。

「愚か者が最後にやることを賢者は最初にやる」という賢者の意見を、肝に銘じる。
by momokonno | 2005-12-31 23:09

食あたり

食あたりらしきものにあう。
今日は、友人と飲む日と張り切って予定しているのに
何だか朝から様子が変なのである。
普通に座っていると大丈夫なのだが、気を抜くといきなり波がくる。
危ない、と思うとまた波は引くのである。
凪なとき、試しに思い出したりするとまた波がくるので
そのことを頭から追い出すことに集中する。
胃腸が丈夫なたちなので、何故か持ちこたえているだけなのかもしれない。
かなりひどいほうの気持ち悪さではある。
筋肉痛が一日おいて来るように
一昨日の夜しこたま飲んだのが、時間をおいてきたのかとも思うが
昨日食べた海老かもしれない。
初めて液体キャベジンを飲んでみる。
効いた気がする。

友人が来る。
昨日何年かぶりに酔いつぶれてしまったと言い、神妙な顔でやってくる。
もうお酒は飲まない、とぶつぶつ呟いている。

麦茶で話す。
by momokonno | 2005-12-30 20:07

海老

生きた海老を渡される。
というか、譲ってもらう。
冷蔵庫の中に入れておくと衰弱して死んでしまうと聞いていたのに
一日おいても、まだまだ元気なのである。
おが屑から取り出そうとすると跳ねる。
動かない海老も、触るとすごい勢いで飛び跳ねる。
お手上げである。
いかにもで嫌なのだが、予測のつかない動きがしんから駄目なのである。

昔、田舎に帰ったときのこと、
寝ようとすると、直径30cm程の蛾を発見した。
ヒエーーー!!
その近く数cmの所を気付かず何度も通っていたという事実に眩暈がする。
1メートルほど離れて団扇で扇いだり、大きな声を出したりしてみる。
全く動かない。
祖母に頼む。
90歳に近い祖母に頼むのもどうかと思うのだが
興奮状態で祖母を呼んだ。
祖母はあれまあ、と呆れながら幅20センチぐらいの暖房器具の上にひょいと昇り、
蛾は祖母のすぐ目の前にいた。
どうするのかと思っていると、突如蛾を叩き潰した。

私は何て甘っちょろいのかと思う。
祖母が昔話してくれた、
満州から産まれたばかりの父を含め、5人の小さな子どもを連れて帰ってきたときのことを。
もう、死んでしまったとみんなが思っていて
家に着いたときは本当に驚かれたと話していた。
思いがけず山の中に暮らすことになり、戸惑うひまもなく生きてきたのだと思う。
そしていつも自分を律し、毅然としている。
祖母を私は尊敬している。

結局、今回も私は生きた海老をさばくことが出来ず、
見慣れた料理として出来上がったものを前に、テーブルにつく。
二人では食べきれないほどの量を前に、
私はただずるく、食べるだけしかできない。
by momokonno | 2005-12-29 20:31

六義園

いつもと違う道を通っていたら、ばったり六義園の裏に出た。

水と油第一回公演の時、スライドショーもしようということになり
六義園に写真を撮りに行った。
あの頃思いつく「絵になる風景」が六義園だったということなのだろう。
しかし日曜日の六義園は予想以上の人でごった返していた。

日本庭園の中でポーズをとる。
それを写真に撮る。
誰かカメラマンがいるわけでなく、
無印良品で買った、揃いの黒の綿の上下を着た3人のうち誰かがシャッターを押すのだ。
観光客が写真を撮っている横で、ポーズを決めて撮る。
ポーズをとっていた人が写真を撮り、写真を撮っていた人がポーズをとる。
そのサイクルがぐるぐる続く。
しかも行楽地でよくある、横切ろうとする人を待たせて撮る、
というあれである。
何だか本気だけど、何なのかしら…。

その時も恥ずかしかったが、今思い出すとまた恥ずかしい。
内輪なのりを楽しんでいたわけでもなく、
果たして本当に自分たちで公演なんて出来るのかという疑いの中、
ただただ当てずっぽうに準備をしていた。
だが、その当てずっぽうさはそのまま若さであり勢いで、
決して馬鹿にできるものではない。
何かをしようとするとき、何かもう分かったふうな態度は結局停滞を生む。
そういう時こそ、当てずっぽうな勢いを思い出さなくてはいけない。

第一回公演は1995年12月8日で、ちょうど10年目に当たる今年の12月8日は、
稽古場で当たり前のように稽古をし、何の記念日でもなくあっさりと過ぎた。
それでいいのだと思う。
何かに固執しすぎることなく、
大切にしたいのは、何か出来るだろうという根拠のない自信。
by momokonno | 2005-12-28 07:36

塀をよじ登る

東京大学の傍を自転車で通る。
塀をよじ登って道に出ようとする人と目が合う。
ちょっと気まずそう。
わたしもちょっと気まずい。
あまり大人が塀をよじ登る光景を見ることはないから。

中学時代、正門から出ると駅までとても遠かったので
急いでいる時に、裏側の塀をよじ登って近道をしていた。
ある時、塀のでっぱりにスカートの裾が引っかかっているのに気付かず飛び下りて、
スカートがビリッと破けた。
それ以後は、飛び下りる前に裾が引っかかっていないか、よくチェックすることにする。
高校時代、家の鍵を忘れて、久しぶりにまたよじ登った。
教訓を生かし入念にチェックし飛び下りたその瞬間突風が吹き
結果裾が柵に引っかかって、またビリッとやってしまう。

あれ以来よじ登っていない。
今はもうよじ登れないし、飛び下りられないだろう。
大人の女の人が塀をよじ登っている光景はちょっと怖いし。
スカートをはくことも今は滅多にないので、
「塀から飛び下りるときはスカートの裾が引っかかっていないか細心の注意を払え」、
という教訓はお蔵入り。
by momokonno | 2005-12-27 06:59

新大久保

稽古の後、移動して忘年会。
新大久保なので韓国料理かと思ったら、台湾鍋の店に行く。
辛いメニューがあり、迷わずそれを選ぶ。
いつもメニュー選びに時間がかかってしまうのだが、
今日はすんなり決まる。

以前からお世話になっている雑誌の人たちも一緒の忘年会なのだ。
休止のいきさつを話したりする。
先のことを質問されても、先のことが一番分からないのは自分なのである。
by momokonno | 2005-12-26 23:32

スケート

スケートを見る。
私は膝を手術したことがあるので、ジャンプの着地を見るのが怖い。
無茶な姿勢でおりようとする膝に目がいく。

妹と二人でご馳走を作る。
妹は料理が上手いので、私はサラダと洗い物だけと決め込む。
が、妹はスケートに釘付けなのである。
初めて一人で揚げ物をしてみる。

私が中学生の頃にも、妹と二人でクリスマスの料理を作ったことがある。
おいしいチーズカツがあると聞き、二人で隣の駅まで買いに行った。
自分たちの思いつく最大のご馳走にしようと張り切り
結果、揚げ物や脂っこいものだらけになった。
好きなものだけ並べてもダメなのだ。

妹はその日のことを何度も口にする。
20年も前のことだから、私も成長しているはずだ。
あれこれ買う。
結局、時間が足りなくなり、食材は半分以上冷蔵庫のまま。
計画性のなさは昔のまま。
by momokonno | 2005-12-25 10:58

クリスマスイブ

久しぶりに姪と甥に会う。
4歳の姪は、既に人に愛される術を知っている。
滅多に会わない私のこともちゃんと覚えていて、走り寄ってくる。
当然のことながら、素直に嬉しい。
私にもこういう天真爛漫な要素が少しでもあればと
会うたび尊敬。
彼女には以前、「ももちゃんは男?女?どっち?」と聞かれる。
彼女の中の女のカテゴリーから、ずれているらしい。
そういうところも彼女に限っては、またよし。
土曜洋画劇場の「ローマの休日」を瞬きもせず見ている。
彼女はお姫様になりたいのだそうである。

母に何か贈ろうと思ったが、何を贈ればいいか思いつかず
以前欲しいと言っていたキッチンタイマーをプレゼント。
by momokonno | 2005-12-24 10:51

稽古場にて

何だかガス臭いというはなしになる。
そうかな?という人もいたが、確かに臭いということで意見が一致。
窓を開ける。
ある窓の周辺が特に臭う。
臭うよね、うん臭う、と確認しあう。

電話をかけて、ガス会社の人に来てもらうことにする。
実は先週もあったのだ。
その時は点検している間、
あまりの寒さに4人で意味なく腹筋背筋をする。ジャンプをする。
体は少し温まるが、止まるとすぐ寒くなる。
作品作りと程遠いことをしながら寒さを紛らわす。
寒すぎると頭が回らない。
今日もかな、といやな予感がする。

先ほどの窓周辺をもう一度確認すると
今度はガスの臭いでなく、何かが焦げたような臭いになっている。
先週も原因は発見できなかったのだ。
確かにガス臭かったよねえとみんなで頭をひねりながら、少し慌てる。
結局2階の部屋に稽古場を移してもらい、暖かい中稽古を再開する。
by momokonno | 2005-12-23 09:57

吾妻橋にて

吾妻橋ダンスクロッシングを観にいく。
前回がとてもおもしろかったから。
ミクニちゃんのソロを初めて観る。
何で私は彼女の作品が好きなんだろう。
彼女自身の抱えている負のエネルギーに共感する。
私自身のごく個人的な感情の揺れと何かがシンクロする。
自分が普段押さえ込んでいる感情をそこに見るような感覚。
誰にもバレていないはずのものが、そこに形になって現われている不思議な感じ。
あの感情って形にすること出来るの?
決して誇らしいものでも大切にしたいものでもないけど、間違いなく自分と不可分なあれ。
彼女が評価されていることを考えたら
そういう気持ち抱えている人多いのかもしれない。
人の評価と自分が好きな理由は、必ずしも一致しているとは限らないけど。

最近舞台を見ていて思うのは、同じ舞台を面白いと思う人がいるとして、
自分が面白いと思っているのと他人は違う意味で評価している可能性があるということ。
当たり前のことに、今ごろになって気付く。
自分の好きさは自分一人の好きさだ。
そういう考え方の方が幸せだと思うのに、
好きという感情さえ人の動向が気になるのは何故か。

好きぶりを他人と共有する必要なんてないのかもしれない。
by momokonno | 2005-12-22 09:16