夜遅くの山手線で。
中学生ぐらいの男の子とそのお父さんが、2人で電子機器の画面を見ている。 多分何か動画を見ているんだと思う。 二駅過ぎ三駅過ぎても、2人はじっと同じ一点を見ている。 時折、何かゴニョゴニョ話したりする。 目は画面を見ていて、男の子がお父さんに質問して、お父さんが頷いたり。 2人の顔がすごく近くて、一つの額にすっと納まる。 私はずっと2人を見ている。 昔タイに行ったとき、2人の少年がじっとパフォーマンスを見ていた。 たまたま私はそれを正面から見る。 彼らは瞬きもせず身じろぎもせず、じっと見ている。 そこにいることも忘れて、見ている。 何かをじっと見ているときの人の顔に、見ほれてしまう。 滅多に正面からは見られないけど。 身体はそこにあるけど明らかに心はそこにない感じ。 どこか遠くにある感じ。 電車の父子の関係は、多分良好だろうと思う。 心ここにあらずの2人の身体からはそれが滲み出していた。
by momokonno
| 2006-06-07 11:28
|
カテゴリ
以前の記事
2010年 05月 2010年 04月 2010年 03月 2009年 11月 2009年 10月 2009年 09月 2009年 07月 2009年 06月 2009年 05月 2008年 11月 2008年 08月 2008年 07月 2008年 06月 2008年 05月 2007年 09月 2007年 06月 2007年 05月 2007年 03月 2007年 02月 2007年 01月 2006年 12月 2006年 11月 2006年 10月 2006年 09月 2006年 08月 2006年 07月 2006年 06月 2006年 05月 2006年 04月 2006年 03月 2006年 02月 2006年 01月 2005年 12月 2005年 11月 お気に入りブログ
ライフログ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||